わたしの大好きなモチーフあるいはシチュエーションに「永遠の生を持つ者と持たざる者との間に生まれる物語」というものがあります。また、これの派生系として「時あるいは次元を隔てた人物間の物語」というものもあります。
前出の例の典型は「ポーの一族」。年老いたオービンが、再びエドガーたちと再会するシーンなんてもう!もう!また、キム・ニューマン「ドラキュラ崩御」におけるジュヌビエーブとボウルガードのエピソードもぐっときます。永遠を生きるヴァンパイアが、年老い今にも息絶えそうな人間の恋人を助けようとヴァンパイアになるよう説得するのですが、恋人は人間として死ぬ道を選ぶ・・・くぅ〜〜〜。人によってはバランシェとソープの最後の対面と言ったほうがイメージ湧くかな?(笑)
映画「ハイランダー」では、最初の妻ヘザーやコナーの養女となったレイチェルとのエピソードなどにぐっときます。「魔法みたいだろ?」。2以降がただのSF/ファンタジーアクションになってしまったのが悔やまれますが。
一方、後者の典型的な例は、ジャック・フィニィの短編集「ゲイルズバーグの春を愛す」の一編「恋文-Love Letters」。
ふとしたきっかけで手に入れたアンティークの机。その引出には100年前の女性が書いたラブレターが入っていた。戯れに返事を書いて引出にしまい、数日後中を確認すると、なんと彼女からの返事が入っていた!現代青年と100年前の女性との淡い交流。うわーーーーー(=´∇`=)
ゲームだと「ヘラクレスの栄光IV」。数百年後の世界に飛ばされた主人公が、廃墟となった故郷で以前友達と書いた落書きを見つけるシーンがあって、本筋はほとんど忘れてるんですがここだけ未だに覚えてます(笑)
映画だと「レディーホーク」いいですね。悪の司教の呪いによって、太陽の下では女は鷹の姿に、月の下では男は狼の姿に。二人が人間としてまみえることが出来るのは、日の出と日没のほんのわずかな一瞬だけ・・・くぅ〜〜。そう言えば昔、レディーホークのストーリーをリンクとゼルダ姫に置き換えたゲームブックがあって、作者もあとがきで翻案を認めてましたが、それも許せるくらい、っていうかよくやった!と大喜びした記憶があります(笑)



ということで、アン・ライスの「呪われた者の女王」を読みながら、思い出したことを書き散らしてみました。

そう言えば今読んでる「呪われた者の女王」の前作「ヴァンパイア・レスタト」は成田空港の書店で買って、ロスに行く機内で読んだのでした。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の続編かぁ・・・などと軽い気持ちで買ったら大ハマリ!しかも向こうに行ったら丁度「呪われた者の女王」の映画版「The Queen ofthe Dammed」が封切られてて、すごいめぐり合わせだなぁ、と思った記憶が。
帰国後、すぐにアン・ライスのヴァンパイア・クロニクルを集めにかかったのですが、どうしても「呪われた者の女王」の下巻が手に入らず今まで積読になってたのでした。