仕事中思ったこと

仕事の関係上、今回のフジテレビ対ライブドアニッポン放送株攻防戦、非常に楽しく拝見しているわけですが。


そう言えば、今朝FFXIのバージョンアップしてる最中に朝のワイドショーで、今回のニッポン放送のフジテレビへの新株予約権の発行がポイズンピルって言われてけど、ちょっと違和感。
正式にはこういうこと(http://dic.yahoo.co.jp/tribute/2004/11/28/1.html)なので、今回の件はポイズンピルじゃないよなー、とか思いながら、そもそもこんなのその他の株主からしたらたまったもんじゃないよなー、とも思ったわけで。


もともとキャッシュリッチだった企業なので、いまさら増資したところで企業価値が上がるわけでもないし。新株発行によるダイリューション(株式価値の希薄化)だけが目立ちますよね。
企業統治の維持を目的とした新株の発行はそもそも商法上認められてないはずだし、だからこそニッポン放送側は「フジサンケイグループ支配下にある=ニッポン放送企業価値を高める」と抗弁してるんでしょうけど。


それにしても今回の一件で得するのはどこかというと、現時点ではリーマンの一人勝ちですよね。ライブドアの株価が上がろうが下がろうがどっちでも利益確定できるし。


まず800億円分のCB(転換社債)。一定の条件(転換価額)で株式と交換できる債券なので、リーマンはライブドアの株価が上がって転換価額以上になれば、持っているCBを株式と交換して市場売却して(゜Д゜)ウマー
しかもこの転換価額、市場の10%低い値段に設定され1週間ごとに見直されるというから、いつ転換しても最低80億円の利益は確保できるというわけです。

逆に、もしライブドアの株価が下がったとしても、リーマンは堀江社長の持っている株式(2億株くらいもってるはず)を借りることができるという契約も結んでいるので、この貸し株を元に売りをかけて(例えば330円)、株価が下がった場合(仮に230円)、330円で売って230円で市場で買い戻して返せばこれも(゜Д゜)ウマー


とここまで書いてて思ったけど、これってリーマンにとってはライブドアの株が上がるよりも、下がるほうがメリットあるよねぇ。事実もう既にリーマンはライブドアの株を売りにかかってるっていうし、やはり外資系の証券会社はずるい抜けめないですね(´ `)