今日の読了本

「かわいい」論 (ちくま新書)

近年世界を席巻している「かわいい」という現象についての時系列的・空間的論考。

「かわいい」という言葉のもつ多様性を分解・類型化するくだりや、「キモカワイイ」という言葉に代表される「かわいい」と「グロテスクなもの」との関連性・親和性についての論考、日本という社会が昔から内包していた「拙くも未完成のものを愛でる美学」という論証が非常に興味深かった。

と小利口ぶってはみたものの

本文中に記載されていたセーラームーンのあらすじで地球の化身として「地球マモル」なる人物が紹介されてたんですが、えーと、たしかこのポジションのキャラってアニメじゃ「地場衛」って名前で大学生って設定じゃなかったっけ？
セーラームーンの紹介図版がコミック版だったので、もしかしたらコミックではマモちゃんは「地球マモル」っていう「少年」だったんでしょうかね？

まぁ間違ってたとしても、著者はアニメ・漫画の専門家でもないし、それにより評論の質が落ちるというわけでもないですが。
こういう隙が「かわいい」ってことなんでしょうかね？