大きく振りかぶって

おおきく振りかぶって (1)

おおきく振りかぶって (1)


ちょっと変わった高校野球マンガ。


話題になってるのは知ってました。ただ、いまいち絵が好みじゃなくて、しばらく食わず嫌いしてたんですが。


知人が猛烈にハマっていたので、ちょっとかじってみたら・・・


えぇ、ものの見事にハマりましたー。


なんて言うんだろう。暑苦しくない島本和彦
いやー読後、やり場のないやる気に満ち溢れて困ってしまいます。


島本和彦作品のやる気は、こぶしを握り締めてワナワナするようなやる気なんですが、おお振りのやる気は何かやりたくてうずうずしてピョンピョン飛び跳ねたくなるようなやる気。


球漫画としてもかなりの出来だと思います。
作者がよく取材されてるのがよくわかります。
先端の野球理論を取り入れてるところは七三太朗川三番地のDreams(ISBN:406363535X)や風光るISBN:4063709906)っぽい。


Dreamsなどは長期連載の弊害か、突き詰めすぎて登場人物がもはや高校野球とは言えないレベルにまで達していて、最近ちょっと現実味が薄れてきてるので、「おお振り」読むとなんかほっとする。


ただまぁあまりにもほのぼのしすぎているので、リアルな高校野球マンガを読みたいなら、WJで連載されてたRookies(ISBN:408873503X)なんでしょうけど。


でもいいです「おお振り」。お勧め。